コロナ禍でのARLISSノウハウ引き継ぎに苦戦

SolaMilソフト班の修士2年 田所です。

2020年度のARLISSは新型コロナウィルスの影響で残念ながら中止となりましたが、チームでは国内で開催予定される代替イベントへの参加に向けて準備を進めています!

今回は、そんなコロナ禍でのARLISSのノウハウ引き継ぎに関する話題です。

前期、入構制限で対面での引き継ぎが厳しい状況に…

今年度は前期の間、感染対策として大学への入構制限がかかり、なかなか複数人で集まって作業を行うことが難しい状況でした。

ソフト班はハード班や回路班と違って、リモートで作業できそうなイメージもあるかも知れません。
しかし、実際には実機で試行錯誤しながらの作業が大半を占めるので、自宅で作業するというのはほぼ不可能な状況でした。
そのため、入構禁止が解除されるまでなかなか具体的な作業に入ることができませんでした。

前期のあるタイミングで人数を絞って入構できるようにはなったものの、チーム全体の作業を少しでも進めるために「各班ごとに最低限の人数を招集する」という形となりました。
その結果、「班内で新メンバーへのノウハウの引き継ぎがなかなか行えない」という問題が浮上しました。

特に、去年のソフト班メンバーの大半が研究室を卒業し、去年ソフト班として活動したメンバーは今年私しか残っていません。
私も今年で卒業予定なので、今年の新メンバーへの引き継ぎが十分に行えないとなると今年度だけでなく来年度以降のARLISSにかなり影響が出るのではと危機感を感じました。

Wikiに残すことで情報損失を生まない!

リモートでは、今年から入ったメンバーの状況を見て手助けしたり、ソフトの内容について深堀りして話したりすることがなかなかやりづらいです。
そこで、今年からWikiによる情報共有を一層進めることにしました。

↓ 研究室内部のARLISS情報Wiki

このWikiは昨年度開設したもので、これによって年度を超えた情報共有ができるようになりました。
Wikiを使うことで、メンバーの卒業後もロストテクノロジーが発生しない体制を作ることができました。

Wikiの充実で、情報が参照できるように!

Wikiを充実させることで情報が参照できるようになりました。
つまり、何か質問があったときにも「このWikiのページに書いてあるよ!」と言えるようになりました。

もちろん、直接伝えた方が理解しやすいことが多いので、Wikiに書いてあるから口では教えないというのは良くないですが、口で説明した内容は忘れずにWikiにも書いておくことが重要ですね。
特にコロナ禍においては対面回数が限られるので、対面で説明しなくて済むよう文書化することは特に重要だと感じました。

↓ シーケンスの実装方法ページの例

メンバーの入れ替わりが発生する場でうまく引き継ぎするには、どこにも書いてない・聞かないとわからない情報をなるべく減らしておくことが重要だと感じました。
情報が属人化してしまっているとその人が卒業したタイミングで情報が失われてしまいますが、Wikiに残しておくことで後の代にも情報が引き継がれます。

まだまだ情報は不足しているので、ARLISSの作業も進めつつ引き継ぎにも力を入れていきます!

代替イベントの審査書締め切りまで残り3週間、これからもチームで頑張っていきます!