D1田島がMICT 第3回@高松で発表しました

11月06日(月)にサンポートホール高松で開催された
ヘルスケア・医療情報通信技術研究会 第3回にて博士課程1年 田島が口頭発表しました。
MICT 第3回 プログラム

発表日時: 11月06日 14:00-14:20 
タイトル: 睡眠周期の変化に着目したリアルタイム睡眠段階再推定法
○田島友祐・村田暁紀(電通大)・原田智広(立命館大)・高玉圭樹(電通大)

[発表内容の概要]
現在,人口の20%前後が睡眠障害(寝つきが悪い等の軽い症状から,過眠症等の重い症状まで)を患っていると言われています.重い症状においては,専門的な治療として睡眠段階が用いられるのが一般的です.

睡眠段階は左図で示したようなものを言います.具体的には,1秒1秒,その時間においてどれくらい深い眠りをしているかを表しています.レム睡眠やノンレム睡眠という言葉をテレビなどで聞いたことがあるかもしれません(ここでは,簡易的にレム睡眠をR,ノンレム睡眠をNRと表記することにします)が,正確には6つの深さに分けられます.浅いものから覚醒(W),レム睡眠(R),ノンレム睡眠1~4(NR1~4)になります.これを見ることで,患者の睡眠の良し悪しを判断することができます.

しかし,この睡眠段階を取得するための主流な方法には,脳波計の装着が必須です.

仕事や勉学で疲れ果てて少しでも早く横になりたい気持ちを押し殺して,頭や顔に電極を装着する.寝返りをしてお気に入りの体勢で休むことも出来ない.そんなことする方が睡眠障害を招く気がしてくると思います.
それを解決するために,多くの研究者が様々なアプローチをとっています(これは今後Researchページで記載します).中でも,本研究では原田ら(高玉研の卒業生で,現在立命館大学に所属しております)が提案した睡眠段階の推定方法に着目し,その欠点を解決することを目的としています.具体的には,就寝後における睡眠段階の推定率が悪い欠点を睡眠周期に着目し解決をしました.

睡眠周期はウルトラディアンリズムとか90分サイクルといった名前で知られているかもしれません.90分周期で目覚ましをかければ良い目覚めが出来る!などの記事を見たことがある人もいるでしょう(いろいろな記事があるため様々な認識をされているかもしれませんが...).睡眠周期は左図のように一回の睡眠で複数回出現します.それぞれの周期は60分~120分と人やその日によって変化していきます.例えば,最初は90分でも次には120分とかになっていることもあります.この変化は従来の原田らの手法では考慮されていなかったため,本研究ではその影響と改善方法を分析・提案しています.

と,論文は上記プログラムからダウンロード可能ですので,どうぞ見ていただけると幸いです.

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